今回は無料でもらえるもの(サービス)に注意しようというお話をします。
目次
まずはなぜ無料なのか?を考えよう!
まずは無料の物があったときになぜ無料なのかを考えてみましょう。
もし自分が提供する側である場合人件費や広告費まで割いて無料で提供しようと思うでしょうか?
その裏には必ずお金が入ってくる仕組みが隠されているはずです。
無料である理由
無料である理由としては以下の事が考えられます。
結果的に営業に結びつける
まずは無料で足を踏み入れさせて結果的に有料や高い物を購入させるという方法です。
心理用語では「フットインザドアテクニック」という物です。
まずは通りやすい要求を通し、その後に要求をつり上げていくといったやり方です。
今回の場合は「無料のもの」が通りやすい要求で、その後有料のものの営業に結びつけます。
しかもあなたはすでに「無料の物を貰ってしまっている」という心理が働くため相手の営業を聞きやすくなっています。
こういうのも心理用語で「返報性の法則」や「イエス誘導法」というものです。
「返報性の法則」とは何かをしてもらったら何かを返さなきゃという心理で「イエス誘導法」は1回相手の要求をのんでしまうとイエスと言うことに抵抗がなくなる心理です。今回の場合は「無料のものをもらってもらう」というのがそれにあたります。
さらに営業を長い時間かけられるとサンクコスト効果が生まれ、購入しやすくなってしまいます。
サンクコスト効果とは埋没費用効果と言われ、失ってしまった時間や費用があるともったいなくて途中でやめれなくなってしまう心理です。
ついには購入してしまった場合は一貫性の法則というものが働き、購入したものはいいものだと思うようになります。
一貫性の法則とは「自分のとった行動は正しい」と思うようになる心理です。
無料の物にはこんなにもたくさんの営業的にプラスの心理術が働くのです。
営業に結びつける無料の物の例としては
・お試し無料のもの
・一ヶ月無料、または初回無料
・相談無料
などです。
個人情報の「リスト」を作りたい
無料で何かを申し込む際には個人情報の記入が必要になる場合が多いです。
この個人情報のリストというのが企業には宝になるのです。
そこから営業の電話やDM(ダイレクトメール)を送る場合もありますし、悪質な場合はリストを売られてしまう場合もあります!(※必ずしもそうとは限りません。ホームページの場合は「プライバシーポリシー」を確認しましょう。)
必要なくなったもの
知人からは必要なくなったものを無料で譲ってもらえる場合があるかもしれません。
企業でも片落ちのものやいらない在庫を集客のために無料とはいかないまでも破格の値段で提供する事があるかもしれません。
宣伝のため
ポケットティッシュや夏だとうちわなどがそうですね。
人を集める事で広告収入になる
YouTubeやホームページなどがそうです。
コンテンツの提供者はコンテンツ自体は無料で提供しているのですが人が集まる事により広告収入が発生するため、より良質なコンテンツをがんばって作ります。
コンテンツを提供される側は無料で良質なコンテンツを閲覧することができるためWin-Winの関係が出来上がります。
YouTubeやホームページなどは対価を払わないで良質な情報を得られる本当の意味での無料と言えるでしょう。
参考図書
まとめ
無料の物を利用する際には無料の物のリスクがわかった上で上手に利用するようにしましょう!
また、良質なサービスを受けたいのであれば相応の費用を払うというマインドはとても大切です。(そこまで理解した上で高額な料金設定をしている詐欺まがいのサービスもあるので注意しましょう。価格設定、サービス内容、口コミなどトータルのバランスで考える事が大事です。全てにおいて大事な事ですがバランスが一番大事です。)