今回は目標を設定する時に使うおすすめな方法を紹介しようと思います。
目次
SMARTの法則
SMARTの法則はアメリカで土木作業員から身を起こし、年収2億4千万のコンサルにまでなったブライアントレーシーという人物が提唱した有名な目標設定スキルです。
SMARTの法則とは
SMARTの法則とは
S=Specific(具体的な)
M=Measurable(計測可能な)
A=Achievable(達成可能な)
R=Result oriented(成果に基づく)
T=Time bound(期限付きの)
の頭文字です。
Specific具体的にとは「~をがんばる」みたいなふんわりした目標ではなくて「誰が、いつ、どこで、何を、(誰の)何のために、どうやって」というように5W1Hなどを使って具体的な目標をたてるということです。
Measurable計測可能なとは「~の売上をあげる」みたいな目標ではなくて「~を100万円売り上げる」とか「~を10台売る」というように具体的な数値が目標に入っているということです。これは「達成できているのかどうか?」という後に評価するのにも重要です。
Achievable達成可能なとはそのまま現実的に達成できる目標にしないと意味がないという事です。例えば月間平均3台売っているものを何の道筋もなく「1000台売る」としても数字だけだとあまりに非現実的なので達成できない目標を建てても目標の意味がなくなるということです。地上10mに設置されたバスケットゴールと一緒ですね。
達成までの道筋まで書かれたものであればより達成可能な数字が目標となるでしょう。
Result oriented成果に基づくものであるというのは「達成したときの成果は?」ということです。極端な例だと売上を上げることを最終的な目標にしているのに「社内のごみを1日10個拾う」として目標達成して社内がきれいになったとしてもその成果が最終的な目標とずれてしまっているので何の意味もないということです。
Time bound期限付きのとは目標をいつまでに達成するのかを決めるということです。これを決めておかないとだらだらと放置してしまってそのまま自然消滅ということになります。
例
例えばあなたは売上を上げることを目標としている部署で働いているとします。
あなたは扱う商品を平均して月3台売っていてこれからの目標をたてるとします。
そうしたときにSMARTの法則を使って目標をたてると
「この商品を、顧客の利便性向上のために、営業を増やす・アポを増やすなどを行い、来月に10台売る」
というようになります。
この目標全文自体が5W1Hを使いながら「Specific」具体的になっていて、「10台」という「Measurable」計測可能な数字が入っており、この人物は、
「営業を増やしたりアポを増やしたりすればいつもより3台くらいは売上を伸ばせるだろう」
「時期的な要因で販売数の増加が見込め、5台はこの要因で伸ばせるだろう」
と達成までの道筋(目標が達成できる要因)も考え、
また社内には10台売っている人もいるため「Achievable」達成可能であると考え、
目標達成した時の成果は部署の目標である「売上を上げる」と合致して「Result oriented」成果に基づくものであり、
「来月に」と入れてあるので「Time bound」期限付きになっています。
参考図書
まとめ
今回は目標を設定する時のおすすめな方法としてSMARTの法則というものを紹介しました。
SMARTの法則を使って目標を設定することによりふんわりしたものではなくより具体的な目標を定めることができます。
また結果を計測可能であることからPLAN(計画) →DO(実行)→ CHECK(評価)→ ACTION(改善)の「PDCAサイクル」というものを回すにもSMARTの法則を使った目標設定方法は大変有効です。